会社の選び方の基礎知識
「やっぱり大手でしょ」「絶対有名企業!」など、会社を選ぶ基準として「大手・有名」を筆頭に挙げる人が多くいます。
知名度の高い大手企業で働きたいという希望はとてもよく分かります。
新卒の時は募集も多くて落ちてしまったが、今度こそと思っている方は多いでしょう。
しかし、本当にその企業にあなたの望むものがあるのでしょうか。
例えば、これまでは大手の下請け的な中小企業で働いていて、その仕事内容に満足できなかったというような場合だったら、もっと自分の能力を活かせる大きな企業に行くべきです。
しかし、ブランド志向でもって企業選びをするのはやや安直です。
そもそも、有名企業=大手企業ではありません。有名か否かというのは、宣伝活動の有無にあります。
例えば、消費者つまり個人向けのサービスや商品を提供する企業は大々的に広告をうちますが、企業つまり法人向けのサービスや商品を提供する企業はあまり広告をうつ必要がありません。
その他にも、聞きなれない社名だが上場している企業や、技術力のある企業などはたくさんあります。
企業の規模と安定性、将来性、技術力、それらをよく見極めた上で、さらに自分の希望する条件と照らし合わせていかなければなりません。
会社選びの指標として、その会社の法律形態を知っておくことも重要です。
自分の所属する会社がどんな形態なのかも分からないでは心許ないですよね。
以下に簡単にまとめておきます。
①合名会社
無限責任社員のみで構成される会社です。つまり、社員全員が会社の債務について、連帯して無限責任を負わなくてはなりません。
多くは家族的企業や個人企業で、原則として全社員が業務遂行の権利を持つと同時に、その責任も全員が共有している会社です。
※無限責任社員:自己の全財産で債務を履行すべき責任を持った社員
②合資会社
無限責任社員と有限責任社員とから構成される会社です。
無限責任社員に関する条件は合名会社と同様で、有限責任社員の場合は出資額が上限となります。
業務遂行は原則として無限責任社員が当たりますが、規則に定めることで有限責任社員に担当させることもできます。
※有限責任社員:債務の履行について、一定額を限度として債務の引当てとなす責任を持った社員。
③有限会社
有限責任社員のみで構成され、合名会社と株式会社の長所を取り入れた中間的な形態です。
原則として社員は50人以下に限定します。
設立手続きや組織が株式会社に比べて簡素であり、比較的小規模な企業に適した企業形態です。
取締役の数と任期についての法律上の定めがない点が株式会社とは異なります。
④株式会社
有限責任社員(出資者=株主)のみからなる会社です。
有限会社との違いは、出資者の範囲が広く一般に公開されていることです。
資本金を株式という均等な形式に分割して証券化することによって、株式の譲渡を自由にし、出資を非人格化しています。
事業遂行は株主自身が担当する場合と、専門的経営者に委ねる場合とがあります。
後者の場合には、株主による経営の支配は間接的なものに止まるが、会社の所有はあくまでも株主に帰属します。
機関は株主総会、取締役会、代表取締役、監査役などから成ります。
⑤相互会社
これは保険事業特有の会社形態です。
保険会社は保険加入者つまり社員が100人以上いれば設立できます。社員の責任は保険料を限度とする有限責任であり、保険関係の消滅をもって退社となります。
会社の形態はこのようになっています。参考にしてください。
では、次に自分に合った会社の選び方を考えていきましょう。
それには、何度も繰り返しているように、今の会社を辞めたい理由を分析しなければなりません。
例えば、今の会社では成長できないという、仕事に対する物足りなさが理由であれば、「社員の個々の能力を高める意識を持ち、育成や支援の体制を整えているか」ということが会社選びのポイントとなってきます。
また、労働条件の厳しさが理由であれば、「残業は何時間あるか、休みはとれるのか」を事前に確認しておきましょう。
さらに、労働環境というのも意外に重要なポイントです。
これはある女性の体験談ですが、彼女は煙草がとても苦手でした。
これまでいたオフィスは禁煙だったのですが、仕事が雑誌のライターということもあり、新しい職場では皆ところ構わずスパスパ。
マスクをして耐えていますが、彼女にとってはそれだけでも大きなストレスになっています。
このように、働く環境というのも結構大切なのです。面接等で会社に赴いた際には、職場の雰囲気や環境等、アンテナを張ってよく観察してみましょう。